2014年12月29日月曜日

クララ&タク瀬戸内海シーカヤック旅 クララ編 前半

みなさんこんばんは。サーフェイススタッフ、クララこと倉原卓也です。
猿、じゃなくて去る12月15日~23日、同じくスタッフのタクちゃんこと加鹿拓巳君と
瀬戸内海にシーカヤック旅に出かけました。
その旅のレポートを加鹿、倉原がそれぞれアップしました。

タクちゃんのレポートはこちら
漕行ルートをグーグルマップで見ることができます。こちら

ここから、クララレポートのはじまりです。
前半と後半に分かれており、そこそこ長いので、帰省中の電車の中で、
お正月のヒマつぶしに、お仕事のおサボり時間にごゆっくりどうぞ。
全ルートマップ。だいたい、瀬戸内海の真ん中から東側を漕いだ感じです。


世間は師走を迎えあわただしくなり、冬の風が日本中を吹き荒れます。
こんな時期にどこか漕げるところはないかと考えたら、
あるじゃないですか!日本が誇る巨大な内海、瀬戸内海!
冬の西風でも漕げるに違いない。そう確信し、一路広島へと車を走らせたのでした。

15日(月) GO WEST!
お昼ごろに伊豆を出発。まず目指したのは広島、厳島神社のある宮島。
が、しかし。爆弾低気圧が日本列島に迫っており、火曜・水曜は漕げるか怪しい。
というわけで、漕げないことを考慮して、スタート地点を100km以上手前側の尾道に決定。
走る事、約10時間。夜11時過ぎの尾道の街でまだ開いている居酒屋を発見し、
尾道グルメで壮行会。とりあえず、尾道ラーメンが超うまいということはわかった。

16日(火) 雨がデフォルト 
雨のち曇り 午後西の風やや強い

車中泊の車内で目覚めると、強めの雨。いつも通りです。
とりあえず、水曜日に襲来するであろう爆弾低気圧に備え、停滞できるキャンプ場を探す。
しまなみ海道の一番尾道側の島、向島にキャンプ場があって、素敵なビーチもすぐ隣。
そこにベースキャンプを張ることにした。
車を回送してくれる我らがボスに別れを告げ、とりあえず昼ごはん。
あずまやを一歩出ると、けっこうな雨なので、なかなかやる気スイッチがオンになりません。
九州にいたころ良く食べていた「うまかっちゃん」を食べて、西に来たことを実感。
雨もやんできたし、この数日間のウォーミングアップがてら出艇。
斜面にカメラを置いてセルフタイマー。テンションは高めです。
初めての瀬戸内海にドキドキ。
キャンプ場近くの因島大橋めがけて漕いで行く。
ちなみに、ちょっとシャレた写真はだいたいタクちゃん撮影です。
橋の向こう側から風が吹き出してきているけど、橋、でけー!
伊豆半島では見たことない巨大建造物にビビりました。
橋の下にくると、そのデカさがよくわかります。
この後巨大な貨物船がこの橋の下を通って行きましたが、余裕の高さがありました。
この日のために準備した装備もあるので、その確認もできました。
テンションは高いが気温は低い。
他の宿泊者は誰もいないということで、寒さに備えて炊事場の中央にテントを張らせていただく。
ちょー風が吹いてきたが、一応、風がよけられた。
まあ、一応、って感じですが・・。
そして、夜にかけて風は暴風へと変わっていったのでした。。。

宿泊 尾道マリン・ユース・センター(広島県)
漕行距離 7.5km マリンユースセンター~因島大橋 往復
潮まわり 長潮 06:03 244cm 11:42 131cm 18:01 275cm (尾道)

17日(水) 尾道オシャレサイクリング
雪 西の風強い 時々吹雪

寒い。寒すぎる。どういうことだ。
暖かく漕げる予定の瀬戸内海に俺はいるんじゃないのか。
暗闇のテントの中で何度も寝たり起きたりを繰り返し、やっと明るくなってきた。 
テントのジッパーを開けると、白いものが舞っている。どういうことだ。
浜辺に置いてあるカヤックを見に行ってみる。浜辺が白い。どういうことだ。
とりあえず、テントに戻り、お湯をわかし、朝飯を食べて落ち着く。が、寒い。どういうことだ。
一応、出艇して先へ進むか悩んだものの、却下。
キャンプ場で自転車を借りて、しまなみサイクリングへ変更。
天気は晴れたり雪だったり吹雪いたり。写真は晴れて気持ち良さそうですが、
風はガンガン吹いており、海の上は真っ白。
決していい天気ではないですが、カヤックよりは快適。ガンガン走りカラダを温めます。
昨日下を漕いだ因島大橋を今日は自転車で見物し、大都会尾道へ。
向島からは尾道へは、100円で乗れる渡し船。
住民の足らしく、おじいちゃんおばあちゃんから通学の学生たちまでたくさん乗っていました。
これがまた楽しい。
都会に来たなら、食べ歩き!尾道グルメを堪能しました。広島県といえばお好み焼きだ!
気軽に入ったお店で、頑固そうなオヤジさんが
「おう、初めてか。うちは箸は出さんぞ」 と、おっしゃる。
は?箸が出ないってどういうこと?
「これや」と言って差し出したのは、小さなヘラ。なるほどー!
頑固オヤジのお好み焼き、ちょーうまかったです。
自転車屋さんのキレイなお姉さんとお話して、尾道情報をいろいろ伺っていると、
気づけば夕暮れ。そして、吹雪。や、やばい・・・。
急いで向島のキャンプ場へと戻ったのでした。

宿泊 尾道マリン・ユース・センター(広島県)
漕行距離 36km(自転車)
潮まわり 若潮 07:27 260cm 13:09 134cm 19:11 274cm (尾道)

18日(木) 広島カヤックパラダイス
晴 西の風やや強い

それはそれは寒い2日間を乗り越えて、やっと漕げる日がやってきた!
まだ風は強いものの、それは追い風。我々を助けてくれるはずだ!
マリンユースセンターを出発し、風が比較的強い沖を避け、岸に近い島伝いに進む。
加島、百島、田島と島をつないで行く。距離は短いものの、伊豆では味わえない感覚。
ニヤニヤしてきたぞぉ~!
これも伊豆ではあんまり見ない、海に浮かぶ光るブイ。
この近くにいると、ちょっと安心。
普段見慣れない縮尺の大きな地図と、景色を見比べながら漕ぎ進む。
風をよけて島影に入れば、静かな海とキレイなビーチ。大きな橋をくぐったら
無人島がぽっかり浮かびます。パラダーイス!
シーカヤックに最高な条件が次々と現れます。
阿伏兎ノ瀬戸を通り抜け、いざ、鞆の浦を目指します。
瀬戸内海は満潮時、干潮時に大きく潮が動くことでも知られます。
阿伏兎ノ瀬戸も時間によってはすごく流れるらしいのですが、静かな時間に通れました。
おかげで、瀬戸の上の断崖絶壁のお堂もゆっくり見れました。すごいところにあった!
今日の目的地は、「鞆」という町。とも、と読みます。
むかーし昔から、潮の変わり目を待つ潮待ち港として栄えた歴史を持ちます。
そんな鞆の向かい側の無人島、仙酔島へ上陸しました。
お昼を食べて、キャンプ適地を捜索。
オーシャンビューの素敵な場所にテントを張り、一安心。
仙酔島の国民宿舎でお風呂に入ったら、歴史の街へと探検に出かけましょう。
鞆の町では、カヤックガイドをされている村上水軍商会の村上さんに出迎えられ、
この先の瀬戸内海情報をいろいろ教えていただきました。
潮の流れ、大型船の通る航路を横断する方法などなど、とっても役にたちました。
ありがとうございました!
楽しいお話をしていると、時間もあっという間。テントに戻らねばなりません。
星空と遠くに見える島の明かり。なんとも贅沢な夜でございました。

宿泊 仙酔島(広島県)
漕行距離 23km
潮まわり 中潮 08:17 299cm 14:13 134cm 20:05 309cm (鞆)

前半はここで終わります。

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